自分の意思で女性ホルモンの分泌をコントロールすることができれば、それは画期的で理想的な美容法となるでしょう。
しかし、人が自在に女性ホルモンを分泌させていては、婦人科系疾患のリスクを上げてしまい、美容どころではなくなってしまいます。
女性ホルモンの分泌が多ければ多いほどキレイになるというのは大きな誤解であって、加齢とともに女性ホルモンが徐々に減少するのはむしろ健康な証拠です。
婦人科で検査すら受けずに「女性ホルモンが出ていない!」と悩むほうが美容にとってマイナスであり、見た目年齢を上げてしまうでしょう。さっそくですが、その女性ホルモンの分泌バランスを乱す具体的なNG項目を5つご紹介します。
◆女性ホルモンの分泌バランスを崩す5項目
1.運動不足(歩かない、長時間のTV視聴など)
2.睡眠不足(平均5時間以下の人は要注意)
3.ストレス
4.子宮を冷やす
5.短期間で減量するストイックなダイエット
上記5項目は女性ホルモンの分泌バランスに大きな影響を与えます。とくにストイックなダイエットに関しては、多くの健康被害が報告されているので注意が必要です。
◆安全にダイエットを行う方法
女性ホルモンの分泌を阻害することなく安全にダイエットを行うには、良質な睡眠と栄養(アミノ酸、ビタミン、ミネラル)をしっかり取りながら、血糖値の上昇しやすい食品(小麦粉、白砂糖など)の摂取を控えることが基本です。
1ヶ月の減量目標を体重の5%に抑えながら、女性ホルモン(とくにエストロゲン)の分泌バランスに影響を与える「内臓脂肪」を徐々に減らしていけば、安全にダイエットを行うことができるでしょう。
たとえば、体重60キロの人だと、1ヶ月に落としていい体重は3キロまで。 野菜は過剰に摂取してもそれほど大きな害はありませんので、毎日たくさん食べて大丈夫です。
会陰へのジェニタルマッサージ
女性ホルモンの分泌バランスを整えるためには、腹部やソケイ部、生殖器周辺のコンディションを整えておく必要があります。今回は「会陰(えいん)」のジェニタルマッサージをご紹介します。
■会陰マッサージ
会陰の場所ですが、女性は膣と肛門の間、男性は睾丸と肛門の間にあります。血行不良・性欲減退の改善、痔の予防、免疫力アップといった健康にいいツボとしても有名です。
出産の際に会陰を切開してスムーズに赤ちゃんを取りだす方法がありますが、その切開を予防したい方は日頃から会陰を柔らかくしておくとよいでしょう。妊娠や出産を控えている女性だけでなく、男女にとって会陰をマッサージすることはQOL(生活の質)を高めるためにもおすすめです。
<女性の場合>
会陰を中指で円を描くようにマッサージ。もしくは会陰部分を中指で優しく垂直に押す。
<男性の場合>
女性と同じやり方。男性の場合、射精感が上がってきた時に会陰を垂直に押すことで、安全にその高ぶりを抑えることができます(早漏の予防)。
いかがでしたか?
近年、女性ホルモンに関して多くの俗説を目にするため、肌の老化やボディラインの崩れ、原因不明の体調不良などを全て女性ホルモンの減少だと思いこむ女性が急増しています。
たしかにホルモンバランスが乱れることにより肌や体調面に変化が起こりますので、不安な方は自身で判断するのではなく、速やかに婦人科へ行き診察と検査を受けましょう。
しかし、女性の健康と美しさは、(女性ホルモンの量よりも)生活習慣で大部分が決まることを忘れてはいけません。規則正しい生活と良質な栄養の摂取、十分な睡眠時間、ストレスを減らす工夫、そしてジェニタルケアやストレッチ&ウォーキングなどで体をメンテナンスする事で、美しいカラダと芸能人オーラは手に入るのです!
女性ホルモン信者にならず、生活習慣にフォーカスしながら美ボディメイクに励んでみてくださいね。
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